digitalampsera

 

数年前までのデジタルアンプモデリングは、クリーンサウンドや空間系サウンドに関しては、割と評判がよかったのですが、真空管アンプのディストーションプに対しては、プロが満足するレベルでは全く再現できていませんでした。

プレイヤーにとっての問題点としては、ダイナミックスの幅が狭くてプレイのニュアンスが正確に表現されないというのがありました。
そして、レコーディングエンジニアにとってはこんな問題もありました。

  • 倍音が足りなくてフルレンジサウンドにならない
  • 空気感がなくて耳のそばにスピーカーがあるように聞こえる
  • 歪の粒がデジタル独特の感じでリアルじゃない

デジタルアンプモデリングは、パソコンやオーディオインターフェースに直接つないでレコーディングが可能なので、とても大変で技術と経験を要するアンプのマイキングをいうステップを排除することができます。レコーディングにとっては素晴らしく便利なはずなのに、肝心なサウンドが良くな方がために、ほとんどプロミュージシャンやレコーディングスタジオは、従来どおり本物の真空管アンプを使ってマイキングして録るという方法で音楽制作を続けてきました。
そしてデジタルアンプモデリングは、初心者やアマチュアギタリストが家で練習するためだけに使われてきたようなものでした。

しかし、その時代が終わる兆しが今は見えています。

デジタル楽器業界リーダーLine6が発表したPOD HDを含め、
ここ数年間でFractal Audio AxeFX、Kemper Profiling Amp、Digitech GSP1101、Avid Elevenrack等、超強力なデジタルアンプモデリングの機材がどんどん発表されました。

上記の機材は、冒頭で述べた問題をすべて完全にクリアしていて、既にプロのレコーディング現場でも大活躍しています。

更に、ソフトウェアベースのNative Instruments Guitar Rig、IK Multimedia Amplitubeもどんどん進化していて、昔は本当にしょうもない音しか出せなかったのに今ではレコーディングでも使えるレベルまでに達していると思います。

(とはいえまだハードウェア系のアンプシミュレーターには劣っているように思います。Cab Impulse等を駆使する必要があります。これについては別の記事を書きます。)レコーディングだけではなく、ライブ環境でも最近のアンプシミュレーターを直接PAにつないで十分良い音作りができますし、パワーアンプを通してキャビから音をだすと、高級なギターアンプヘッドを使ってもなかなか得られないような極上サウンドを簡単に出すことができます。

ここ20年間、パソコンの技術の進化はどんどん加速していますよね。
それと同時にデジタルアンプも当然進化します。
これからは絶対にギターアンプはデジタルが主流になってくると私は思っています。

そんな時代に乗り遅れないためにも是非このサイトを参考にして機材選びをしていただければと思います。(かなりPOD HD押しですが 笑)

自分で音作りをするのが面倒になったら、POD HD Manのパッチセットをお試しください。