marshalljcm800
brit j-800このアンプモデルは、Marshall JCM-800 (2204)をモデリングされていて、P-75に似ていますが、もっとコンプレッサーとドライブが強い感じです。
デフォルトのままだと、あまりマーシャルらしいとはいえませんが、設定次第では80年代メタルの絶品サウンドにすることができます。ゲインの量的にハイゲインの領域まで上げることもできますが、モダンなメタルサウンドを作るには他のモデルの方が向いています。このアンプモデルはメガデス的なハイゲインサウンドにオススメです。P-75と同様、biasとbias xを下げるとよりナチュラルなパワーアンプのディストーションがかかります。MASTER VOLUMEを65~75%くらいのところに設定した時のパワーアンプディストーションが特にオススメです。それ以上だとちょっと過激すぎになり、それ以下だと物足りない感じです。
まずそのMASTER VOLUMEの1番いいポジションを探してから、DRIVEのつまみでディストーションの量を微調整します。

でも、DRIVEをあげすぎると、プリアンプとパワーアンプが両方たっぷりとゲインを出しすぎることになって、汚い音になってしまうので気をつけてください。もしDRIVEを50%くらいまであげてもまだゲインが足りないと感じたならば、アンプの前にオーバードライブ系のエフェクトを繋げるといいです。そうするとプリアンプとパワーアンプの協調性がよくなるイメージです。言葉で説明するのが難しいですね…。

一つ意識しておくべきなのは、パワーアンプによってゲインをたっぷりかけているときは、プリアンプのEQ(TREBLE.MID.BASSなどの大きいツマミのこと)の設定でその音が劇的に変化するということです。このアンプモデルは、BASSを上げるとグシャっとした音になり、PRESENCEを上げすぎるとパラパラしてくるので、その二つのツマミは抑えめにするのがいいでしょう。
MIDSとTREBLEは結構あげちゃっても大丈夫です。

BASS 20
MID 70〜90
TREBLE 70〜90
PRESENCE 50
という感じがオススメです。

お使いのギターで、この設定でも音域のバランスが悪く感じる場合、アンプのあとにEQエフェクトを挟んで、BASSやPRESENCEをあげてみるといいと思います。
ただし、このアンプモデルを、全く別のものに変えようとしない方がいいとは思います。このアンプが1番その力を発揮する所は、あくまで泥臭く深いタイプのマーシャルサウンドです。

個人的な好みとしては、低音はタイトでスムーズに収まっている方が好きなのですが、このアンプモデルを使ってそういう音を作ろうとしても結局うまくは行きませんでした。
そういう音に向いているモデルは他にありますしね。

ディストーションに関して、もうひとつのアプローチとしてMASTER VOLUMEを35くらいまで下げて、DRIVEをガッツリ上げるというのもアリです。こっちのほうが、ディストーションがスムーズになりますが、マーシャルらしさは減っちゃいます。
このアプローチを使うなら、アンプの前にEQを挟んで、ディストーションのキャラクターを調整することをお勧めします。詳しくはプリEQの記事をご覧ください。

自分で音作りをするのが面倒になったら、POD HD Manのパッチセットをお試しください。