ステップ1ステップ2を読んでいない方は先にそちらをお読みください。

デュアルキャビでの音作りのコツ

デュアルキャビで音作りをしようとすると、
現状は同じEQ設定のアンプが2つか、もしくは片方だけにEQエフェクトが1つ配置されている状態になっていると思います。
二つアンプを使っている分、音を調整するパラメータの数も2倍かそれ以上になるので、必然的にシングルアンプのパッチを作るときよりも音作りが難しくなります。
というのも、各チャンネルでキャビが違うので、アンプのコントロールの効き方と、良い音の周波数レンジもチャンネルによって違うからです。

パワーアンプがディストーション源となっているアンプモデルを使用している場合は、アンプのEQが音に大きな影響を及ぼすので、少なくともスタート地点としては、両チャンネルで全く同じ設定してしましょう。私の場合アンプのEQは、ほかのEQエフェクトを追加したりいじったりして音作りをした後に、初めていじるようにしています。

シグナルチェーンの最後に、Mid Focus EQを配置して、超高音と超低音を削ってあげるとより耳に優しい音になるのでオススメです。
また、Gain Parameterを最後に配置すれば、わざわざ二つのアンプのボリュームか二つのミキサーのレベルを触らずにパッチ全体のボリュームを楽に調整できます。

上記をすべてやっても、きっとまだEQが足りないと感じる場合、シグナルチェーンが1本に戻っているところにParmetric EQを1,2個追加して調整してみると良いと思います。
フェージング解消に使ったEQも使っていいですが、両チャンネルにかけるEQのほうが影響力が高いです。

次回詳しく書きますが、私はCab DEPは大体全部50%くらいにしています。
Tread V-30とXXL V-30のキャビに限ってはRes Levelを多少上下させて、スムーズさ⇔切れのよさを調整することもあります。
時には、よりスムーズで分厚い音を作るためにDecayを上げることもあります。
この辺の設定は二つのキャビの間で別々の設定にしてもいいですが、個人的には特にDecayは、ほぼ同じにしていたほうが安定したサウンドになると思います。

ここでデュアルキャビシリーズの記事は終了します。
が、次回はCab Parameterについて解説していきますので、続けて読むことをオススメします。

自分で音作りをするのが面倒になったら、POD HD Manのパッチセットをお試しください。