POD HD Proの代わりとなる選択肢機材をまとめました。
定義としては、
・ラック式である
・アンプモデラー兼マルチエフェクターであること
とします。

POD HD500 HD400 HD300の代わりとなるフロアマルチ一覧はこちらをご覧ください。

AVID Elevenrack

AVIDとは、Pro Toolsという最もメジャーなプロレコーディングソフトを開発しているメーカーです。流石はAVID、Elevenrackはレコーディング(というかPro Tools)に特化した機能が満載のプリアンプになっています。
詳しくは下の動画を見てください。
価格帯もPOD HD Proと近いです。

Fractal Audio Axe-FX2

Axe-FXはここ数年でデジタルアンプモデリングとマルチエフェクターとして世界最高峰に上りつめた究極の機器といえます。POD HDよりもかなり多くのエフェクトを搭載していて、アンプモデリングもPODよりより柔軟で癖の少ない音が特徴です。
作れる音の可能性が広い分、やはり価格はグンと上がります。さらに、tone-matchingという機能を使えば、CDなどのギター音源を読み込んで、それとほぼ同じ音のプリセットを自動生成することができる、かなりの優れものでもあります。

Digitech GSP1101

GSP1101はなぜかあまり知名度が高くないデジタルプリアンプですが、実はなかなか音の評判がいいです。そして特にまさかのハイゲインサウンドが人気なんです。Digitechの歪み系エフェクトはやすっぽくて有名なのですが、GSP1101に限ってはいい感じに仕上がっています。同じメーカーなのになぜこんなに違うのでしょうかね。価格帯もPOD HD Proにかなり近いです。ですが、機能面と使い勝手では大分劣っています。音もどっちかというと全体的にPODの方がいいと思います。

Rocktron Prophesy II

これはMegadethのDave Mustaineが使用していることで有名です。メガデスサウンドがほぼデフォルト状態のまま簡単に作れちゃいます。私もRocktronの機材はたくさん使ってきて、好きなんですが、ハイゲイン系のサウンドにデフォルトで結構コンプレッサーがかかっているような気がして、プレイの細かいプレイのニュアンスが少し出づらい部分があると感じています。聞こえはいいんですが、弾いてるがわからすると少し違和感があります。空間系エフェクトはすごくよくて、この価格だけの価値はあるかもしれません。でもこれだけお金出すならAxe-fxのほうがお勧めです。

Kemper Profiling Amp

動画ではラックじゃないけど、ラックバージョンもあるこの機材、かなりすごいです。
今話題になっているこの変なアンプですが、何者かというと「プロファイリングアンプ」というものです。Axe-Fx2でできる、tone matchingに概念はちょっと似てますが、それのリアルアンプバージョンって感じです。Kemperを実在する別のアンプにつなげて、そのアンプをマイキングしてマイクケーブルをKemperにつなげます。そうするとKemperから「ウワワワワ~」みたいな変な音を出してそれに対するアンプの反応をマイクから拾って、その情報を処理して、アンプを性質をプロファイルとして保存します。そうすると、Kemperだけでそのアンプをモデリングしたサウンドが出せるようになるのです。これ、文字だけで説明するの超難しいですね。笑 下の動画の9:45くらいからその手段をやっていますので、見てみてください。ちょっとこのアンプについてはもっと詳しく書く必要があると思うので、後日記事を書きます。
このアンプはいろんなアンプをプロファイリングして、エフェクターもいろいろかけられるので、一応POD HDらしいことはできます。

自分で音作りをするのが面倒になったら、POD HD Manのパッチセットをお試しください。