POD HDには、完っ全にクリーンなトーンを出してくれるアンプモデルが用意されておらず、レベルを上げると少しだけ歪みが加わります。

でもだからと言って完全にクリーンなトーンを作れないとは限りません。

もし、まだinput2をvariax(null)にしていなければまずそこから始めましょう。
そうすると、シグナルレベルが下がるのでクリーンサウンドに一歩近づけることができます。

POD HD内で最もクリーンなアンプモデルはFender Twin Reverbを元にモデリングされた「Blackface Dbl」です。
ただし、このモデルは60年代のシングルコイルピックアップ使用する前提で作られていて、モダンなハンバッカーを使うとだいぶん汚い音になってしまいます。

ここではその音割れを抑える方法を紹介します。
全てを実行する必要はありませんが、上から順に効果が大きいと感じた順です。

  1. Input Settingを[Input1:guitar Input2:variax]に変更する。
  2. Studio EQ をアンプの前に配置して、ゲインを -X dbに設定する。
  3. アンプモデルは使用せず、コンプレッサーとEQだけでアンプを再現する。
  4. biasかbias Xを上げてみる。
  5. Master Volumeをさげてみる。
  6. Parametric EQを使って、アンプの音割れが発生しやすい音域を探してその音域のレベルを下げる。
  7. アンプモデルをfullではなくpreの方を使う。
  8. input impedanceを下げてみる。インピーダンスは低い方がソフトでルーズな音になりますが、ドライブはかかりにくくなります。

個人的に一番お気に入りなのは、デュアルアンプで、片方をBlackface Dblにし、もう片方はアンプ無しでコンプレッサーとEQのみの設定です。
両チャンネルのボリュームのバランスを同じくらいにします。
そうすると、コンプレッサーとEQのみを通ったキラキラした生のサウンドと、フェンダーの温かみのあるクリーンサウンドが混ざり、非常に綺麗なクリーントーンができあがります。

自分で音作りをするのが面倒になったら、POD HD Manのパッチセットをお試しください。