1. プリEQ

理想のサウンドを手に入れるための秘訣は、ディストーションかEQを使って、プリEQをすることです。
ディストーションサウンドの輪郭をハッキリさせたり、チリチリした音を削ることもできます。また、アンプモデルに含まれているニュアンスを削って温かみを出したり、djentっぽい音にすることもできます。

2. Mid-Focus EQ

これをアンプとミキサーの後に配置して調整すると無駄な高音をカットして完璧な低音を作り出すことができます。
特にSM57のマイクをon axisで使用した時や、高音がキツイマイクを使用したときに役立ちます。
mid focus EQはプリEQとしても使い勝手がいいので是非試してみてください。

3. Res. Level Cab DEP

これを使ってキャビのトーンの微調整ができます。レゾナンスを減らしてもっとクリアでシャープな音にすることもできますし、周波数反応を変えてスムーズな音にするための大きな手助けになります。

4. Decay Cab DEP

最初は使い道がよくわからなかったのですが今では欠かせない存在です。音が薄っぺらく感じた時はDecay Cabを調整して音が太くなるか試してみてください。

5. Bias X Amp DEP

この隠されたツマミは派手なリードやソロの音を作るときに上げると華やかにしてくれます。

6. Tube Drive

メインのゲインとして使っても、サウンドに温かみを付け加えるためにアンプの前に繋げても、ギターの音らしいナチュラルなサウンドにしてくれます。
マーシャル系モデルとも相性がよく、中域をいい感じに引き立てつつも音の噛みつきを失わずに済みます。

7. キャビとマイクの設定

普段使うキャビは大体決まっていて限られていますが、音作りが上手くいかないときにキャビとマイクを変えると飛んでもなく良く化けてくれることがあります。
それぞれのキャビモデルが独特の特徴をもっているので、cab DEPを弄るとそれぞれでまた違った反応が得られます。

8. Parametric EQ

プリEQとしても、ポストEQとして使う場合でも、自分が求める音域のブーストやスクープを1番的確に生むことができます。
狭く限られた音域で鳴るジリジリとした音だけをピンポイントで削ったり、幅広く周波数反応を劇的に調整することができます。

9. デュアルキャビ

POD HDでフルレンジでありつつもクリアなディストーションサウンドを作るためのもうひとつの秘訣として、デュアルキャビがあります。

XXLのキャビを片方に設定して、パンチのある低音を担当させ、もう片方には中域と高域がしっかりしているモデルを使用します。

両方のキャビにSM57をon axisで使用しても、太くフルレンジなサウンドになります。

10. Input設定

他の記事でもよく紹介していますが、Input2をVariaxにすることをオススメします。最初は違いに気付けなかったのですが、Input2をVariaxにした状態とGuitarに設定した場合を切り替えながら聞いてみると明らかな違いがあります。

Input2にGuitarを設定していると、シグナルレベル自体が増加するだけでなく、若干のレイテンシーがあり、フェージングが起こって少しグシャっとした音になってしまいます。Variaxに設定するとそんなことはなく、もっとキリっとした音になります。

シグナルチェインが二手にわかれる直前にモノラル統合するタイプのエフェクトを配置して、確実にチャンネルBにもシグナルが流れるようにしています。この役割はダイナミクス系やディストーション系のエフェクトならなんでもOKです。

インピーダンスはパッチごとに個別に設定しています。プリEQを挟めるために必要なDSPパワーが足りてないときは、インピーダンスを230Kに落とすと、チリチリした音を削ることができたりもします。

自分で音作りをするのが面倒になったら、POD HD Manのパッチセットをお試しください。