dual rectifier
treadplateTreadplateは、Mesa/Boogie Dual Rectifierをモデリングしたアンプモデルで、非っ常ーに完成度が高く仕上がっています。
ハードロックからメタルまで、あらゆるスタイルのハイゲインサウンドを作り出すことができます。
どこかの音域のブーストしたり削ったりしなくても、素晴らしいサウンドです。

普段私が、他のバンドをコピーするためにそのギタリストの音を再現しようとするとき、そのギタリストが実際使っているアンプをPOD HD内で選ぶということはあまりなく、それよりも率直に「どのアンプモデルの音が一番近いか」という基準で選んで音作りをしていきます。でも、このアンプモデルだけは例外です。コピーしたいギタリストがレクチを使っているなら、なんの躊躇いもなくこのTreadplateを選択します。

私が思うに、このアンプモデルがPOD HDの中で最も正確にモデリングされているアンプです。というのも、すべてのコントロールが予想通りの反応をしてくれるからです。唯一予想外だったのは、低音が大分デカイというとこです。でも、キャビをTreadplate Cabにして組み合わせると、キャビは明るい音になっているので、相殺されてちょうど良いバランスになります。あ、それと注意すべきはTREBLEのツマミで、これを上げすぎると音を台無しになります。

Treadplateを使うなら、特にプリEQをしたり、アンプの前にオーバードライブなどを挟む必要はないでしょう。そのままで良いミュート音が鳴ります。でも、もしお使いのギターのピックアップがちょっと暗い音だったら、EQで中域を少し削ってあげればもっとハッキリした音になるので試してみてください。ついでに1kHZあたりを若干上げると、よりdjentな音になります。
アンプの前にTube Screamerを使えば、かなりタイトな音に仕上げることができ、チューニングが低いメタルコアやデスメタルに適した音になります。

このアンプは他のアンプよりもずいぶん低音が大きくて、なかなか抑えるのが大変です。私の経験上一番良い策は、まずParametric EQを使って、Frequencyを15%くらいにします。それに加えてMid-Focus EQを繋げてQを0%にして、HP Freqを0から少しづつ上げていって、低音の量がちょうどいいところに設定するというやり方です。

ディストーションのトーンのコントロールはMaster Volumeパラメータが一番大きく音を左右します。大きくすれば、より汚く、噛みつきのあるディストーション。個人的には30%と低めにしておくのが好みです。この辺に抑えておくと、適度に柔らかく、肉肉しく、そして適度な噛みつきも健在な音になります。

DEPの設定はまだ色々実験中ですが、何か気に入らなかったらとりあえずSagを下げてみます。Biasの設定は基本的に50%くらいにしておくと無難です。Meshuggahのような超冷たーい音にするにはMasterVolumeを80%くらいまで上げると良いです。Humはディストーションのパラつき度を左右するようですので、まとまり感のある音にするために、ちょっと下げてみるのも良いと思います。
是非お試しください。

自分で音作りをするのが面倒になったら、POD HD Manのパッチセットをお試しください。